第3章 クソな日常の方が楽
目を覚ますと、俺の部屋に居た。
自分の携帯を確認すると、『4月10日』になっていた。
やっぱり、あれは夢じゃねぇんだな……。
これで入れ替わりは終わりか?
それとも、1日ごとなのか?
廊下に出ると、デクが明るい顔でこっちに寄る。
「零ちゃん、おはよう」
「うるせぇ、このクソデク!」
「えっ!戻ってる!」
デクは驚いてはがっかりしていた。
「爆豪、戻っちまったのかよ。昨日の爆豪は可愛かったな」
「みんながあーんすると喜んで食べるし、笑顔が非常に良かった!」
クソ髪とアホ面がそんな会話していてムカついた。
アイツもカミングアウトして、楽しい1日を送ってたんだな。
「今日は零ちゃんじゃないの?残念……」
「うるせぇ!この丸顔!」
皆はがっかりしていたが、すぐに元に戻った。
教室に入ると、先生がムカつくほど嬉しそうな顔で俺を見た。
「相澤先生、元に戻っちゃったんですよ……」
アホ面の言葉に先生は少しがっかりしていた。
「松田、いちいち興奮して面白いヤツだったのになぁ……」
先生は遠い目をして呟いていた。