第2章 二次元に生きる君へ
夢のような昼食時間が終わり、メインイベントであるヒーロー基礎学の授業が始まる。
「くじでペアを組んで、戦う」
相澤先生の言葉に私は興奮を抑えられずにいた。
「えっと、松田、落ち着け」
相澤先生に注意されると更に胸が弾む。
私のペアは出久で、対戦相手のペアは上鳴君と耳郎ちゃんだった。
「零ちゃん、頑張ろうね」
「うん!」
「かっちゃんが笑ってるなんて、あり得ない……」
かっちゃんと私の性格は真逆と言っていいほど違うのだ。
出久もハイテンションなかっちゃんには慣れないだろうなぁ……。
「開始」という合図で訓練が始まった。
私は試しに手から爆発を出してみると、バンっと爆発した。
「すごい……かっちゃんの個性だ!」
「松田さん……」
「零ちゃん……」
いちいち興奮する私に出久と上鳴君と耳郎ちゃんが呆れて笑っていた。
「松田さん、戦うよ」
「うん!出久、下の名前でいいよ」
「えっ、うん……」
笑ってる相手二人に私達は飛び付くように攻撃する。
上鳴君に爆発を喰らわせた。
「すごい!かっちゃんの個性は最強だ!」
私は馬鹿みたいに興奮しながら戦った。
上鳴君が倒れた隙に核をゲットした。
「ヒーローチームWIN!」