第2章 二次元に生きる君へ
八百万さんが分かりやすく相澤先生に説明してくれた。
「じゃあ、今日の戦闘訓練は見学にするか」
「いや、したいです!」
相澤先生の言葉に私は否定をした。
せっかくこの世界に来たのだから、雄英で出来ることはやりたい。
「お前、爆豪の個性を使い慣れてねぇだろ?ダメに決まってる」
「一生に一度しかないこの機会を無駄にしたくありません!」
そうだ。この世界に居れるのは一生一度しかないかもしれない。
だから、この世界を楽しみたいのだ。
「仕方ねぇな……」
「やったー!」
よっしゃ、夢の体験が出来る!!
ホームルームの時間はとっくに過ぎていて、すぐに授業が始まった。
本物のヒーローを見れてすごく嬉しかった。
かっちゃんは頭が良いからよく当てられる。
しかし、私は頭が悪い方なので、答えが分からないことが多々あった。
だけど、出久が教えてくれたので、答えられた。
ただの普通の授業がこんなに楽しいなんて、現実世界じゃあり得ない。
そうして、午前中の授業が終わった。