第2章 二次元に生きる君へ
目を覚ますと男子の部屋って感じで、登山グッズも置かれていた。
私は鏡を見て自分の目を疑った。
そこには大好きなヒロアカの爆豪勝己が居た。
私は自分の体を動かすと、鏡に映るかっちゃんの体の動く。
「えっ……」
もしかして、かっちゃんと体が入れ替わっちゃったの?
どうしよう……あの人なら普通にカミングアウトしそうだし、こっちもカミングアウトした方が楽だ。
かっちゃんみたいに暴れ狂うことが出来るかな……。
部屋の外を出てみると、そこはアニメで見た寮だった。
一階に降りると、みんながあわただしく制服で朝食を食べていた。
私も制服に着替えなきゃ。
また自分の部屋に戻り、男子の制服を手にする。
仕方ない。
かっちゃんの体を生で見るしかないのだ。
急いで着替えて、また一階に戻った。
「おはよう、爆豪」
あっ、切島君だ!
「おはよう……クソ髪」
かっちゃんを全力で演じてみようと試みる。
「かっちゃん、どうしたの?」
「うわぁ!」
本物の出久だ……可愛い!
「えっいや、何でもねぇよ!」
「なんかいつもかっちゃんと違う」
やっぱりかっちゃんを演じることは無理そうだ。
「かっちゃんと体が入れ替わっちゃって……」
「えっ?」
私は正直にカミングアウトすると、みんなは驚いた顔をする。