第15章 恋愛相談
次の次の日って言うのか?
俺は目を覚ますと、あの部屋に居た。
外に出ると、俺は足を止めた。
「勝己君、おはよう。俺は涼介です」
「何で、テメェが……」
涼介が苦笑いをする。
俺は、苦笑いさえも絵になるヤツなんて敵わねぇと思ってしまった。
「零から話を聞いた。それで、罪滅ぼしって感じかな」
「はぁ?」
俺はコイツの胸元を掴んだ。
「今更になって、ふざけんなよ!アイツがどれだけ辛い思いしてっか分かってんのか!?」
「いや……彼女の苦しさは俺には計り知れないほどだと思う。それでも、俺は……アイツを幸せにしたいって、思っちまったんだよ!」
何で、何で……今更なんだよ。
でも、こんなイケメンに想われるアイツは、相当変わったんだろうな。
零……。
「そんなん俺も同じだわ!クソなくらい、アイツが好きだ!たとえ隣に歩けなくても、好きになっちまったもんはどうしようもねぇんだ!」
何で、生まれた世界が違うんだろうって思った。
何で、早く出会わなかったのかって思った。
「俺は……零が好きなんだよ!」
俺がそう叫ぶと、クソ野郎は俯いた。