第1章 最低で最悪な出会い
「そうですね。具体的には貴方には3つの公務を行っていただきます。」
(3つ?プリンセスってもっと大変なイメージあったけど結構少ないな…そういうものなのかな?)
そう思ったのが間違いだったとこの時の私には気づくよしもなかった…
「まず1つ目、他国との交流や訪問など業務関係の事を行って頂きます。そしてその他国のことを知るために講義も受けてもらいます。」
(そっかプリンセスでも勉強しなきゃいけないんだね。)
「2つ目、時期国王候補の中から時期国王を選んでいただきます。」
「え、私が!?国王を選ぶの!??」
「そうです。プリンセスが国王を決めるのはこの国の決まりとなっております。」
嘘でしょ!?まさか私なんかが国王を選ぶなんて…
「そして3つ目は…」
気のせいだろうか。ジルの目が妖艶と光った気がしたのは。
私はその目を見なかったことにした。
しかしその予想は私の期待に反して的中してしまうのであった…