第1章 最低で最悪な出会い
それからプリンセス選定会はお開きになり国中に私がプリンセスになることが決定したとお触れがでた。
「ではプリンセス本日からよろしくお願いします。」
「はい、私なんかで務められるか分かりませんがよろしくお願いします。」
「そういえば自己紹介がまだでしたね。私の名前はジル=クリストフです。教育係兼国王側近でございます。私のことはジルとお呼びください。」
「は、はぃ。あ、あの!ジルさん…プリンセスは具体的には…」
するとジルさんが人差し指を私の口に宛ててきてその先の言葉を発することが出来なかった。
「ジルとお呼びください、と言ったはずですよ?それから敬語もおやめください。」
「…ジ、ジル…具体的にプリンセスは何をするのでしょうか?」