第1章 最低で最悪な出会い
そして迎えたプリンセス選定会当日。私は王宮へと向かった。
「大きいお城だとは思ってたけどこんなにも豪華だとは思ってなかったな〜」
王宮の世界は一般人の私からしたら煌びやかで豪華なイメージがあったがそこは予想を遥かに超える豪華さであった。
広いダンスホールにシャンデリア、そして広すぎるお庭、庶民の私の生活とはかけ離れた場所であった。
そんな中ある1箇所に人だかりができていた。
私は何があるのか気になり近づいてみた。
するとそこではプリンセス選定会が行われていた。
私はその光景を見て驚いた。
(本当にガラスの靴でプリンセスを選ぶのね!?)
なんとそこにはガラスの靴が置かれており女の人達が順番にガラスの靴を履いているのであった。
ガラスの靴でプリンセスを選ぶというあのにわかには信じ難い噂は本当であった。
(1度ガラスの靴を履いてみたいって思ってたし履くだけ履いてみようかな。)
そんな呑気なことを思いながら私は並んだのであった。
この時の私はこの後訪れる運命を知る由もなかった.......