第1章 最低で最悪な出会い
私はどこにでもいる普通の社会人だった。
そんな私にある日転機が訪れた.......
「"プリンセス選定会"を開催します?なんだろうこれ?」
それは私の住むマンションのポストの中に入ってた広告に書かれていた文字であった。
私の住む国は今の時代ではもう余りないがプリンセス制であった。
選ばれた者がプリンセスとなりその選ばれたプリンセスがこの国を治めるのである。
(へぇプリンセス選定会かぁ…面白そうだけど私には程遠い世界だなぁ…選ばれるわけないだろうけどどんな感じか見るだけ見てみたいな…)
この時の私は軽い気持ちでそんなことを思っていたのであった。
どんな方法で選ばれるのかあまり分からなかったが噂によればガラスの靴でプリンセスを選ぶそうである。
そう、あの有名なお伽話のように.......
ガラスの靴が入った者をプリンセスとするなどということはそのチラシにはひとつも書かれていなかった。
「まあこの日は何もすることないし行くだけ行ってみようかな」
そんな軽い気持ちで私はプリンセス選定会に参加することを決めたのであった。