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【リヴァイ】揺るぎない想いと誓い【進撃の巨人】

第10章 刺激


「悪ぃ、ガキには刺激が強すぎたな」

「………!」

マヤは、膝の上でぎゅっと握った手を見つめた。

「……私… ガキじゃありません」

「あ?」

「子供扱いしないで」

「……泣きべそかきそうな面してたくせに、何を言ってやがる」

「それは… びっくりしちゃって…」

「嫌だったんだろ。もう手ぇ出さねぇから安心しろ」

「でも…!」

「でももクソもねぇ。ガキは黙ってろ」

「ガキガキって! 私、18歳です。ガキじゃありません!」

「ハッ、俺から見たらクソガキだ」

「俺から見たらって…。リヴァイさん 何歳なんですか?」

「30だ」

「……え!!!」

「おいなんだ、そのリアクションは」

「だって…! あの24、5歳かと思ってました。一回りも違うの!?」

「………」

「諫山先生より上だったんだ…」

「?」

「担任なんですけど、諫山先生でギリかな… と…」

「ギリとか言うな」

「ごめんなさい。でも… リヴァイさん 若く見えるんですね」

……さすがホストとマヤは思う。

「お肌ツルツルですもんね。どんなお手入れしてるんですか?」

「してねぇよ」

「そりゃそうですよね。リヴァイさんが パックしてる顔想像したら笑えます」

「勝手に想像してんじゃねぇ」

「ふふ」





その後二人は他愛もない話をつづけ、マヤの家のそばの公園まで帰ってきた。

「……ありがとうございました」

「あぁ」





……これからも会えますか?

……会いに行ってもいいか?

たった十文字の言葉を、お互い口にすることができない。

その代わりにこぼれ落ちた言葉は、いつもの挨拶だった。

「ゆっくり休め」

「おやすみなさい」


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