第7章 不在
マヤは目を見開いて、リヴァイを凝視した。
リヴァイは黙ったままドカッと座ると、持っていたミルクティーをマヤの前に置いた。
相変わらず機嫌が悪そうだ。眉間の皺も深い。
何か言わなくちゃ。
マヤは口をひらきかけたが、言葉が出てこない。
……どうして 急に来なくなったの?
……どうして また来たの?
……暇つぶしなんでしょう?
……何を考えているの?
……私は あなたのことばかり考えていたの!
リヴァイに言いたいことはたくさんあるのに、マヤの口から発せられた言葉は、マヤ自身も思いも寄らないものだった。
「どうして… いつもミルクティーなんですか…」
「ガキにはミルクティーだ。砂糖少なめ、ミルク多めにしてやっている」
しかめ面でそう答えるリヴァイの前には、ストレートティーが湯気を立てていた。