第2章 お前はエサだ。
『いきなり何を言ってるんですか』
ロイド
「そうだね。でも、今は俺に身を委ねて」
『え』
そう言われた刹那
真白の首筋に顔を埋めるロイド。
真白の身体は金縛りのように動かなくなった。
『ロイドさん、あの…一体これは?』
ロイド
「大丈夫。真白ちゃんが正常かテストするだけ」
『なにをってあ! や、』
ふと感じた温かい感触。
ねちゃーっと舌を這わせられた首筋に出したくもない声が出てしまい、真白は身を捩る。
しかし、なぜか身体に力が入らなかった。
ロイド
「ん、くちゅ」
そんな真白を他所にロイドはその滑りを帯びた舌で真白の首筋や耳の中を刺激していく。
『はぁ…ん、あ』
(止まらない刺激にどうになかなってしまいそう。)
そして真白の脳内が蕩けていく頃
ロイド
「なにこれ! 緋桜(ひおう)ってめっちゃ美味いじゃん!♡」
耳を舐めるのを止めて、二パッと笑うロイドがいた。
その顔は恍惚としていて口の周りに付着した唾液を舌で舐めとる。
(ひおうーー?)