第2章 お前はエサだ。
ロイド
「やばい、もう我慢出来ない。俺が先にーー」
何かを発したロイド。
しかし
「こんな所で何をしているんだい? ロイド」
やけに耳につく声が真白たちの頭上から落ちてきた。
低くて、威圧的な声だ。
ロイド
「はは、サディアスはいつもタイミング良過ぎ。」
ロイドの身体が真白から退く。
そして、太陽の下
ロイドともう1人の人物がいることに気がついた。
サディアス
「全く。ーー君、大丈夫かい?」
オールバックにした緑色の髪。
端正な顔立ちにロイド同様の紅い瞳が真白に向けられる。
恐らく30代前半だろう。
何故か淡い若緑色の着物を着ている。
(これまた美形な人が出て来た。)
真白はサディアスの登場にロイドにされたことなどもう頭から抜けていた。