第3章 もう逃げられないよ♡
ロイド
「やだなぁ。今の質問でエロい事でも思い出しちゃったの?♡」
真白ちゃんーー
そう言って真白の顎に手を添えて、腰を抱き寄せるロイド。
彼の息遣いが真白の鼻にかかる。
『ろ、ロイドさん!?』
(や、やばい!近い!食われる!)
テンパる真白の脳内。
だが
「はぁ、客間の目の前で何してんの?」
ドスのきいた声が後ろから聞こえてきた。
『え?』
ロイド
「また寸止めかぁ〜。ジルちゃんタイミング読んでよ」
ジル
「読む訳ないじゃん。それより邪魔。」
ロイド
「えーひど〜い」
ロイドから視線を逸らし後ろを向く。
そこにいたのはまるで女の子のように可愛らしい男の子だった。
まん丸の大きな紅い瞳。
窓から差し込む太陽に反射して光り輝く白髪は、首の動きに合わせてサラッと肩を滑る。
背は真白より高いが、さしてあまり変わらない。
Vネックの白シャツに黒のズボンを履いている。
『ショタだ…』