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ヴァンパイアキッス【R18】

第2章 お前はエサだ。



『私は貴方たちに使えるのでは?』

サディアス
「それもそうだが、私たちにも使えている方がいてね」

『え、使えている人が?』

ロイド
「そそっ。俺たちも真白ちゃん同様お世話係りなんだよー♡」


穏やかに笑うサディアスと、にんまりと笑うロイドは真白を見つめる。


(てっきりこの2人のお世話をするもんだと思ってた。じゃあ、更に立場が上の人がいるんだ。)


サディアス
「まぁ詳しい話は皆揃ってからさせてもらうよ。今は家に上がろうか。」

『あ、はい。』

ロイド
「着いて来てねー♡」


石畳みの道を行くサディアスとロイド。
前を歩く2人に置き去りだったスーツケースを握り、真白は前へと歩き出した。







サディアスとロイド、そして2人の後を追う小柄な少女。
そんな3人を洋館の窓から見下ろす形で見ていた男は、不敵な笑みを浮かべた。


腰まで伸びた柔らかくも細い栗色の髪に小柄な身体。

その身体は一体どんな味がするのか。
男は1人、真白を見てニタリと笑う。



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