obsidian is gently shines
第13章 恋人宣言
(良かった。ちょっと強引だったけど、気分は紛れたみたい)
言葉で伝えるのも、勿論効果はある。
だが、たまにはいたずらっ子のようにしてみるのもいいではないか。
「リヴァイ、大好きだよ。
私を好きになってくれて…ありがとう」
「俺もだ。
セチア、これからもよろしく頼む」
「こちらこそ、
末長くよろしくお願いします」
あ、何だか結婚式みたい?
セチアの言葉に、リヴァイが頷く。
いい予行演習になったな。
リヴァイの言葉に、セチアが頷く。
どちらからともなく睫毛を伏せば、自然と重なる唇。
あたたかくて、柔らかくて、少しだけくすぐったくて。
思わず二人揃って笑むと、その重なりが深くなって…
開け放たれた窓辺では、またふんわりとカーテンが膨らむ。
セチアのお気に入りの、真っ白なレースのカーテン。
まるで二人を祝福する拍手のように、はたはたと小さく音を立てて…