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obsidian is gently shines

第13章 恋人宣言



「謝らないで。
 一緒にいられるだけで私、
 本当に幸せなの」


優しい人たちに囲まれ、大好きなリヴァイに好きだと言ってもらえる瞬間…


「私、恵まれてる。世界で一番。
 そう思ってるよ」

「そうか……」



(だからお願い)

そんなに、不安そうな顔をしないで。

そんなに、泣きそうな顔をしないで。





「リヴァイ、ちょっとだけ目を閉じて」

「あ"?」

「ね、いいから。
 恋人からのお願い……
 だめ?」

「っ!」


驚きと、何をされるのか分かってしまった恥ずかしさに、珍しく大きく肩が跳ねる。

だがセチアからの、大切な恋人からの乞いに、リヴァイは素直に応じた。





ちゅ










「………」


(あれ、まだ閉じてる)

「もういいよ…?」



「………」


(あれ、固まってる)

「リヴァイ?大丈夫?」





「ぁ、な、セチア、お前…!」

「うふふ」

「おま、お前…!」

「うふふふふ♪」


恥ずかしくてと、普段滅多にないセチアからのキスに、真っ赤な顔のリヴァイ。

そんな彼に『大成功!』と、セチアは心の中でガッツポーズ。

因みにガッツポーズのお手本は何故かハンジであるが、理由は単純。
彼女が兎に角オーバーアクションだから。インパクトの勝利である。


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