obsidian is gently shines
第13章 恋人宣言
「かしましいな」
「!!」
「兵長…」
「兵長!今日もかっこいい♪」
セチアはびくりと肩を震わせ、
親友の彼女は不安げな視線をリヴァイに送り、
この騒動を引き起こした彼女はあからさまな目でリヴァイを捉える。
三者三様の反応。
だが、それらを目にしてもリヴァイの表情は変わらない。
「セチア」
「兵長…
すみません、煩くしてしまって」
呼ばれ、立ち上がり頭を下げようとしたセチアをリヴァイは右手で制する。
そしてそのまま、椅子に座るセチアの背後に立つ。
真っ直ぐに前を見据えるセチア。
その右肩にリヴァイの右手が置かれれば、仄かに感じるのは…いつでも求めて止まない温もり。
(リヴァイ…)
今のやり取りで膨らみ上がった得たいの知れないもの…
それが、消えていく。
どんどん、消えていく。
(ありがとう)
知ってか知らずか…確めたことはないが、リヴァイはセチアの不安を消してくれる。
いつも、いつでも、何があっても
「兵長…」
「セチア
そのままでいい、聞け」
「はい」