• テキストサイズ

obsidian is gently shines

第13章 恋人宣言




ダージリン、セイロン、他にもあったよね?
お茶請けも忘れないようにしないと!

と、楽しそうに午後の予定を立てる二人。



「こんにちはー!」



「うわ…」

眉をしかめ、思わず嫌悪を口にしてしまったのは親友の彼女。

「こんにちは」

セチアは思考を支配しかけた動揺を悟られぬよう、にっこりと微笑んで返した。



今目の前にいるのは、年齢的には同期。
だが所属している部署が違うため、日頃の接点はほぼない。

それでも誰かと、分かるのは…


「今ね、兵長に紅茶をお出しするって聞こえたんだけど」

「だったらなんだっていうの?」

「それ、私がしてあげる。
 だから目一杯!午後のお休み楽しんでね。
 あ~ん、今からドキドキしちゃう~♪」


彼女がリヴァイを好きで、何かにつけてはアタックしているせい。

勿論、他にも好意を寄せる者はいる。

だがセチアの存在は周知の事実であり、リヴァイ自身も寄せ付けないようにしていた為、こうして無遠慮に声を掛けてくるなど、彼女以外では有り得なかった。



「ちょっと!
 人様の彼氏に何するつもり?!」

「何って、
 好きな人に喜んで貰いたいだけよ?
 貴女だってそうでしょ?」

「そう、だね」

「あ!そうだ!
 ついでにちょっと聞きたいんだけど、
 兵長からはどんな風に告白されたの?」

「はぁ?!
 貴女いい加減にしてよ!
 セチア、いこ!」

「………」

「セチア?」




/ 81ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp