obsidian is gently shines
第1章 お幾つになりましたか?
(…お前の方が、ずるいだろ)
真っ赤な顔でリヴァイを褒めるセチア。
可愛くないわけがない。
そう、産まれた時からずっと、可愛いまま。
好きにならないわけがない。
そう、産まれた時からずっと、好きなまま。
「セチア…お前、責任とれよ」
「え、何の?
あ!お土産!これのこと?だよね」
「…まぁ、今日はそれで許してやる」
(逃がさないからな。覚悟しとけ)
お土産に、桃のタルトとショートケーキ。
それから…
お互いがお互いを好きだと改めて感じた時間を、こっそり胸に潜ませて。