• テキストサイズ

連理之枝 【進撃の巨人】R-18

第2章 〜Encounter with puppy〜






何故か嬉しそうに答えている女性を不思議に思う。




強めの語尾に、優しく微笑んだ顔は
嘘を言っている様には見えない。




俺自身未だに自分の事を分かっていないのに、どうしてこの人はこんなにもキッパリと言い切れるのか。




呑み会は正直どうでもいいが、この人の話はもう少し聞いてみたい気がした。





「フッ、愚問だったな。」




「おっけー!じゃあエレンは参加で決まりだね!」




「チッ、ガキが呑むもんはねぇぞ。」




「エレンは呑んじゃダメだよっ?」




隣でニコニコしながら話し掛けて来るナナの言葉に、違和感を感じる。


なんでガキ扱いされてんだ?



「俺は呑みませんけど…つーかあんた俺より年下だろ?」



その言葉を言い放った瞬間少しの沈黙が続き、ハンジさんが信じられない内容の言葉を発した。




「エレン、ナナは多分、エレンより十歳くらい年上だと思うよ?」





「……え?」




こんなに頻繁に笑っている団長を見るのは初めてかもしれない。
何度見もしてしまっている俺を見ては、小さく吹き出している。




「もー、ハンジさん!十歳も変わらないですよっ!エレンが十五歳だから〜…九歳差くらいです!」




焦って言い直しているが、対して変わらない。




同い年くらいだと思っていた俺は、衝撃の事実に動揺を隠し切れずに居た。



それともう一つ。





(…何で俺の歳、知ってるんだ?)





「エレン、用が無いならさっさと訓練場に戻れ。」




「はっ、はい!!」




聞き出そうと思ったが、兵長に怒られた俺は当初の目的を忘れ、渋々執務室を後にした。





/ 32ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp