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連理之枝 【進撃の巨人】R-18

第3章 〜welcome party〜






「あー…ハンジさんごめんなさい、巨人については私も詳しくは分からないんですよね。」



「ええぇー?!まじでえぇ?!」



明らかに肩を落とすハンジを見て心苦しくなる。


「良かったな、ハンジ。研究のしがいがある。」


「良くないよおぉ!!朝まで語り合おうと思ってたのにさぁ!!」




壁内のエルディア人は巨人化する事が出来る。


だが、エルディアやマーレといった人種を説明するには、この壁内以外にも国がある事を説明しなければならない。


それは確か、エレンの地下室に行った際明らかになったはずだ。






自分達の居る壁内はほんの小さな一国に過ぎないという事。




果てしなく続く青い海がある事や、人類は限りなく自由だという事。






彼らが知ったら一体、どんな反応をするのだろうか。






「エレン、先程ナナは君を気遣い、先の事は話さないと言ったが、私の独断で必要最低限の事は話そうと思っている。君は何を聞いても冷静で居られるか?」


真面目な顔になったエルヴィンがエレンに問う。


「っ…はい!大丈夫です!」



「こんな事を聞いて冷静にしろと言う方がおかしいかもしれないが、単刀直入に言う。今回の被験体の巨人を始末していたのは、君もよく知っている同期、アニ・レオンハート、私達人類の敵だ。」


「……は?……どういう事ですか?」


確かに、明後日現れる女型の巨人の正体がアニである事は、後で知るより先に言っておいた方が得策かも知れない。



実際、アニが女型の巨人だという事を受け止めきれなかったエレンは、しばらく巨人化出来なかった。


今の歳のエレンは何を聞いてもうろたえるだろう。


エルヴィンはそんな事まで考えているのかと思うと、やはり尊敬せざるを得ない。



「明後日の壁外調査では無関係だが、その他にもライナー・ブラウン、ベルトルト・フーバーもアニ・レオンハートと深く関わっている事が分かった。」



「い、いやいやちょっと待って下さいよ!!その人が言ったんですか?!そんないきなりやって来た人が言ってる事なんて… 信じれる訳ないじゃないですか!」







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