第2章 真相解明
この日はみんな解散して、次の日に俺は早速友夏と俺が写ってる写真を持って病院に向かった
母さんの病室へ入ると母さんが
「いらっしゃい。今日はいつもより早いね」
と言って笑った。
「母さん、今日はちょっと聞きたいことがあってきた」
「珍しいわね、聞きたいことって何?」
俺は病院の丸椅子に座ってカバンから写真を取り出し、母さんに手渡した。
「この女の子、知らないか?俺と同い年くらいの年で名前は友夏。8年前親父が自分の親戚の子だと言って連れてきたんだが…」
「………親戚の子?ごめんなさい見たことない子だわ。それに炎司さんの親戚に焦凍と同い年の子はいなかった気がするんだけど」
「えっ…じゃあ友夏は親戚じゃないってことか?」
「実家の仏壇の一番下の段に轟家の家系図があって、それに細かい情報が載ってると思うからもし気になるなら家系図を見てみたらどう?」
「家系図か……母さんありがとう。またゆっくり見舞いに来る」
俺は足早に病院を出て、実家へ向かった。
玄関で姉さんが出迎えてくれる。
「焦凍お帰りー!」
「ただいま」
「今日は病院から帰ってくるの早かったね」
「あぁ、今日はちょっと母さんに聞きたいことがあっただけだからな」
俺は仏壇のある部屋へ行き、母さんが言っていた通りに仏壇の一番下の段にある家系図を取り出して広げた。
家系図には細かい親戚関係の名前までズラリと書いてある。
「…友夏……友夏…」
名前を探してみるも、友夏の名前は一文字も入ってない。
「…無いな」
やっぱり友夏は親戚じゃなかった。
友夏は一体何者で何故うちに来たのか…。
嫌だけど友夏を連れてきた張本人であるクソ親父に直接聞くのが一番早いかもしれない。