第2章 真相解明
俺はその日、仕事から帰ってきたクソ親父の部屋へ行って友夏について聞いた。
「昔あんたが自分の親戚の子だって言って連れてきた友夏は家系図調べてみたら親戚の子じゃないことが分かった。
友夏は一体何者で何故うちに来たんだ?今友夏はどこにいる?どんな生活をしてるんだ?」
「それを知ってどうする?8年もずっと友夏を忘れていたお前が今更それを知ったところで何ができるというんだ?」
「…っ、それは」
「友夏の事は忘れておけ、好奇心で踏み込んでいくのは危険過ぎる」
「どういう意味だ?あんたやっぱり何か知ってんだろ!?」
「忘れておけ、と言ったばかりだ。これ以上追求するな」
親父がそう言って俺を睨む。
姉さんがご飯だよーと俺たちを呼ぶ。
親父も俺もその声を聞いて飯を食いに行くため、親父の部屋を出る。
親父に聞けば何か分かるかもしれないと思って聞いたが、余計にわからなくなった。
好奇心で踏み込んでいくのは危険過ぎる…?
何がそこまで危険なんだ?
友夏の裏には何か大きな組織でも関わってるとでもいうのか?
謎が謎を呼ぶ展開になっている。
友夏は名前は名乗ったが名字は名乗ってない。
この時点で情報が完璧では無いし、何個か嘘も混ざってる。
調べるには情報が不十分で、どこまで本当かも分からない。
けど、知りたいのは友夏の現在の状況。
今幸せならそれでいい…