第7章 俺の友達だ
「危なかった〜」
「上鳴と切島がうまく囮になってくれて助かったな」
「そうだね…」
緑谷はそういった後見て!と言って裏口の窓を指差した。
「あの窓からなら侵入できそうだね。低めの位置にあるし幅もそこそこある」
「鍵かかってると思うから鍵の近くを炎で炙ってガラス割って入ってみるぞ」
そう言って窓に近づいてガラスを炎で炙って割って鍵を開ける
「うまくいったね」
「ああ」
俺たちは窓からの侵入に成功した。
「こっからは慎重に行動しないとね」
周囲を警戒しながら俺と緑谷は廊下を進む。
廊下を左へ曲がった時に部屋のドアが目の前でガチャッと開く
「っひ!」
「ヤバ…」
ドアの中から出てきたのはツバクローだった。
「…君たち、やっぱりきたんだね」
「ツバクローさん、どうして中に」
「私も目的は同じだよ。君らだけだと何かと責任問題問われた時めんどくさいからね。私が引率して責任取るよ」
ツバクローがそういうと前を歩きついておいでと手招きした。
「友夏の居場所の検討はあらかたつけてるの、この階の奥の部屋に居る…」
ツバクローがそう話しながら奥の部屋の扉を開ける。