第6章 クロノスローン
「私は今すぐクロノスローンへ向かう、君たちはもうこの件から手を引いて!…今まで友夏のこと、気にかけてくれてありがとう。あとはプロに任せて」
そう言って飛び立つ。
そして飛び立った後に思った。
あの子達は、こう言ってもきっと友夏を助けに来る。
友夏の叔母としてヒーローとして嬉しいけど悲しくも思えて複雑な気持ちになった。
クロノスローンの社長の家に到着し、庭の木の上で周囲の様子を伺う。
まだ、警察も他のヒーローも到着してない。
今のうちに友夏を連れて逃げなきゃ…友夏がっ…
ヒーローとして私のしようとしてる事は間違ってるかもしれない
けど、私は友夏を守りたい。
「友夏を探さなきゃ…」
私は屋敷の周りを飛びながら屋敷の窓の中から友夏を探す。
いない…屋敷の中に入らないと友夏がどこにいるか分からないかな。
屋敷をグルリと旋回した後草陰に降り立つ。
「さて、どう忍び込もうか…」