第3章 あの夏の日の男の子
「…困りましたね、どこか託児所のようなところに連れて行きますか?」
「そうだな…」
『嫌だ、お父さんと一緒に連れてって…』
駄々をこね続ける私に警察もエンデヴァーも困り果てていた。
そして警官の1人がエンデヴァーに1つ提案した。
「エンデヴァー確かこの子くらいのお子さんいましたよね?」
「あぁ、焦凍のことか」
「僕らが父親から話聞いてる間エンデヴァーの家にこの子置いてもらえませんか?」
「何故そこまでしなければいけないんだ、俺は断固反対だぞ」
「まぁまぁ…すぐ終わりますからお願いしますよ」
「断るっ!」
何度もこの問答が続いた後にエンデヴァーが折れて、私はエンデヴァーの家に連れられて行った。
『…ありがとう。』
「別にお前の為ではない。あの警官がしつこかったからな…俺もこのあと仕事が残ってて遅くなる。夜までかかると思うから晩飯うちで食ってけ」
『ご飯までもらっていいの?』
「夜の8時ごろにならんと迎えいけないから仕方なくだ。」
そうこう話している間に轟と書かれた表札がかけられてる日本家屋の玄関まで通された。
「ここでちょっと待ってろ」
エンデヴァーは家へ上がって奥の部屋で誰かと話している。
言われた通りそこで待っていると紅白で別れた髪色にオッドアイ、左目に火傷の跡がある私と同い年くらいの男の子がエンデヴァーに連れられて出てきた。