第1章 俺を愛して《観音坂 独歩》
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彼がいる時は携帯をいじらない。
浮気だ、つまらないんだと言われるから。
実際に浮気でも無ければつまらなくもない。
元々携帯は頻繁に覗くタイプだったから
独歩と付き合った当初は大変だった。
今では、仕事の連絡以外は取らない。
私の親の連絡ですら独歩はいい顔をしない。
一二三くんには
『我が親友の独歩を宜しくお願いします』
とかって言われたな…。
スーツを着ないと女の人と喋れないらしくて
たしかにホストな感じのスーツを着ていた。
「あ」
寂雷先生から連絡が来ていた。
17分前…独歩が荒れた頃だったかな。
何の要件か全くわからないけど
掛け直したほうがよさそう…
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