第1章 俺を愛して《観音坂 独歩》
.
簡単に達して、それでも責められて。
身体がガクガクと震える。
「あっ、ゔ、ん♡は♡
ど、っぽ、またッイ、イク、♡」
「うん、イって。見せて、顔」
「あ゛♡♡♡」
「———ん、かわいい」
独歩、早く、貴方も。
そう思っても声が出ない。
口から出るのはだらしない喘ぎ声。
「愛してる、愛してる。
……叶は?俺の事どう思ってる?」
やめて、そんな泣きそうな顔。
「…あ、い゛し♡てる、ど、ぽ♡♡」
「ああ…そうか、そうか」
「ん゛ッ、イく……っ♡♡♡」
酸欠、酒の飲み過ぎ、エトセトラ。
行為中に堕ちる理由がありすぎて
最後独歩が言った言葉を聞き取る事は
出来なかった。
.