第1章 俺を愛して《観音坂 独歩》
.
「あ゛、ぅ♡ふっ、んん゛ん♡」
「なあ、前言ったよな?
俺のいるところで電話掛けろって」
そんな事、言われただろうか。
覚えていないのか、忘れたのか
はたまた、言われていないのか。
分からないな。
気づいたら中には独歩が入ってきて
酷いことをされている筈なのに。
「叶、気持ちいいの?
なあ、気持ちいいよな?
凄い締まってるもん、ナカ」
嬉しそうに嗤う彼。
同じ様に悦んでる私の身体。
そして、突如首を絞められる。
片手でグッと絞めてくるから
空気が出入りするところがない。
苦しい。
「かっ、あ゛、ッぐ…」
「俺の、俺の叶なんだ。
はあ……かわいい、俺の、叶」
酸素が、足りない。
訳がわからなくなる。
責めてからところは的確で
ただただ気持ちが良くなってくる。
そう訳がわからない頭で考えていたら
独歩の片手が無くなる。
「気持ち良さそうだったけど
かわいい叶の声聞きたい」
「————ん゛♡♡♡」
.