第2章 4月1日[畑 だいちぃ]
「そうだ、ちゃんとバースデーケーキあるんスよ。」
思い出した様に言うたなっち。
「え、マジスか?」
「マジです、ちゃんとちゃんの好きなチョコケーキです。」
は甘いのが苦手だからチョコが好きらしい。
ちゃんの目に入ったのは俺達が作ったケーキ。
「.....おう、ありがとう。うん。」
かなり見た目が衝撃的で言葉を失いかけている。
はじめが「微妙なリアクション!」と言うが急にこれを見せられたら微妙なリアクションにもなるだろう。
「え、見た目.....悪くない?」
「ストレートに言った!」
「素直って言って!!!」
見た目は仕方ないんだよ。
「実はこれ畑の手作りでーす!」
さらっと言ったはじめに俺らも少し動揺した。
「え、ほんとに?手作りなの?」
ちゃんも動揺した。
「ほんとに手作り!さぁ、召し上がって!」
机の方に誘導して座らせる。
「いただきます。」
パクッと一口。
みんなの顔が険しくなる
「__美味しい。」
その一言にみんな笑顔になる。
「美味しい!みんなも食べなよ!」
みんなパイプ椅子に座ってケーキを口に入れる。
「旨い!」
ケーキは一瞬で無くなった。
「だいちくんこっち向いて。」
と急に言われちゃんの方に振り向いた。
すると顔にちゃんの手が伸びてきて、俺の口を拭いた。
「クリーム付いてた。」と俺に手についたクリームを見せてそれをなめる。
「は.....」言葉がでなかった。
今絶対顔赤い。まさかアニメみたいなシーン女性にやられるとは思わなかった。
「あー、だいちさん照れてる!」
「マジで?私にドキドキしてんの?心臓弱いね」
「うるせぇ!」
あれはアウトだよ。