第2章 4月1日[畑 だいちぃ]
あれから2号室に移動して飲んで駄弁っていた。
ちゃんも結構酔ってる。
無論俺も。
「ちゃん好きな人居るの?」
これまた酔ってるたなっちの質問に反応した。
「もちろん俺だよね?」酔いに任せてふざけて言う。
「うん。好き。」
「へ?.....」
自分で言ったはずなのに固まる。
「だいちくん好きだよ?てか畑のみんな好き!」
あ、そっか。友達、仲間としてね。
少し胸が痛くなった。
そっか俺、ちゃんが好きなんだな。
「俺もちゃんが好き。本気で。」
「え!?」と声が出たのはちゃん以外のメンバーだった。
ちゃんは驚いて少し固まってる。
「.....あっ」
「ごめん、今のエイプリルフールの嘘。」
今は嘘にさせて。まだ君と笑っていたいから。