第4章 タイムリミット
…梅干し入りでした!!!」
私は死んだ様な顔をしているローに向かって、てへっと舌を出す。
『うおー!!!!!!!』
みんなも大爆笑。
「リンよくやった!」
「あのキャプテンをあんな顔にさせるとは!さすがリン!!」
私達は大騒ぎ!…していたが……。
「おめェら許さねェ…」
「キャプテンバラすのは駄目だよ!!さっきもバラしたばっかりなのにー!!」
何を言っても、何処へ逃げても、やはりバラされてしまうクルー達であった。
「そうだなァ。リン、おめェよくも俺を騙してくれたな?タダで済むと思うなよ??」
ローはニヤリと笑って私を部屋へ連れ込んだ。
「な、何するつもりなの!」
「ほ〜ら、お前の嫌いな“トマト”だぜ…!」
「いやーっ!!!!さっきはごめんなさい!!もうしません!」
何を言ってももう遅い。
ローの瞳は、獲物を捕まえる狼のようになっていた。
「どうするか?自分で食べられねェなら俺が食べさせてやるよ…」
ローの手はゆっくりと私の頬を撫でる。
「じ、自分で食べるし!別に嫌いじゃないもん!」
「ほう…そうか。なら――」
ローはニヤリと笑い、切ったトマトを手で掴み、私の口の中へ入れた。