• テキストサイズ

花吹雪の様に。《ONE PIECE》

第2章 ハートの海賊団


「リン!!これ全部リンが作ったんスか!?」
「旨そ~う!!」

せめて何か手伝えないかと、私は朝食を作ったのだ。


「リン、キャプテンは?いつもは1番に起きてるんだけど。」
「キャプテンいつもは眠り浅いもんなー。俺起こしに……」
「あ~っ!!私起こしにいくよ!!!みんな先食べてて!!」

薬草のせいできっと安眠効果が出ているだろう。その力がバレる訳にはいかない。





「ロー?」
私が部屋に入ってもローはぐっすり寝ていた。

(効果効きすぎちゃったかな…)
私はローを揺らして起こす為にベッドに乗った。


「ロー?起き…」
ローは私をぎゅっと抱き締めた。

「ど、どうしたの…?」
薬草にこんな効果はなかったはずだけど…。


「…久しぶりに夢を見た。」
ローは私を抱き締める力を強くする。

「俺の…恩人が出てきたんだ。」


「コラさんは…俺の為に死んだ。なのに、今頃夢で出てこられても、もうあの人は生きてないのにな。」

ローは過去のことを話してくれた。そして今、夢で“がんばれ”と言ってくれたことも。

海賊のことは私には全く分からない。でも、ローがどれだけ辛いことを経験したのか、それは今伝わった。




私の過去は―――。
/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp