第2章 ハートの海賊団
……
「キャプテーン!!リンー!!飯ィ!!」
いきなりシャチが飛び込んできた。
「キャ、キャプテン!?あっ…」
シャチは何故か顔を赤らめているローを見て、そして私を見て、「しまった!」という顔をする。
(なんだろ…?)
「す、すみませんでした!!せっかくいい雰囲気の所を…」
「い、いい雰囲気?」
何がどういい雰囲気なのか全く理解できない。
(あ、ローが照れてること?かな、いい雰囲気?)
「馬鹿なこと言ってんじゃねェよ…行くぞリン」
「あ、うん、!」
海賊っていうのはよく分からないなぁと、かなり鈍いリンだった。