第2章 ハートの海賊団
ドサッ
(あれ…??)
痛みが無く、不思議に思って下を見ると、
(う、浮いてる!?!?)
さらに上を見上げるとそこには…
「チッ…気を付けろって言う前に落ちてやがるじゃねーか」
ろ、ロー!!!!!!
ドキン ドキン
「ちょっ下ろしてっ!!」
さすがにお姫様抱っこされたままでは私の心臓が持たない。
鼓動が速くなるのが自分でも分かる。
「忠告したのに落ちるのが悪りィんだ。」
ローは私を下ろして、今度は手を繋いだ。
「!?ちょっとっ!手!!」
「…放っておいたら次いつ転ぶかわかんねェからな。おめェが転んだら俺にも被害が及ぶ。」
仕方ない。
ローに迷惑をかける訳にもいかないので、私は手を繋いだままついていった。
「キャプテン…」
ローが少し顔を赤らめているのを見ていたのは、ベポだけだった。