第2章 完璧
暴れる私を構わず引きずって教室へ戻り
すぐさま、私の席へ着席させられる
「せ……先生、私にどうしろと?」
「今日、お前のことを職員室で話してな
唯一放課後暇だった保険の先生にお願いしたら即拒否された」
「なにをですか?」
「お前の補習係」
おうっふ………
保険の先生、さては私の変態加減に恐れてるのか………?
「お前に勉強を教えるほどの力量が自分にはない、と辞退しただけだ」
あ、そっちね
手に負えないっていうことか………
「でもですね、
たとえ私が順位を上げたとしても、最下位という順位は無くなりませんし誰かが最下位になりますよ?
その犠牲を払わぬ為にもこのまま私が最下位という椅子に君臨してたほうが………」
「言い逃れ」
「すみません!ちゃんと聞きますやります!」
「というわけで、私のお願いで学年1位の天才生徒に折り入ってお願いしてきてやった
お前に補習をしてくれるように」
「へー、そうなんですk……
えぇ?!?!生徒ッ?」
先生でもお手上げのこの私を生徒に任せるなんて…………
落ちぶれましたね先生も………
おっと、口が滑りました(心の中で)
「というわけで、私に感謝しろよ
今日はとりあえず帰っていいが、明日からは図書室へ行くんだ」
ええー、と声を上げた私に
先生が立ち去るときに、そっと呟いた
『言うことを聞かないと、恐ろしいことになる』