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【黒子のバスケ】変態女子に恋してすみません!!!

第1章 遅い体質


チャイムが鳴ると同時に、私はおもむろにカバンを掴んでクラスから飛び出した







担任も追いかけてこない………





よし!私の勝ちだ!





このまま昇降口まで構わず走る






と、靴箱にたどり着いたそのとき___






ドンッ






「ひぎゃッ!」






靴箱で靴を履き替えてた一人とぶつかってしまった





あれ、私確か人いないの確認したはずだけど………






不振に思いながら恐る恐る顔をあげると






見たことのない水色の髪の珍しい男の子






いや、私はどこかで見たことあるのかもしれないけど





あいにく、同い年かもわからない人の顔を覚えるほど





私の脳みそは賢くない




「ひぃ!ホントすみません!ごめんなさい!」






慌てて態勢を立て直し、首が落ちるくらいに頭を振って謝る






ペコペコと頭を下げる私を、困ったように見ていた人は





「いいえ、お怪我がなくてよかったです」





と、微かに笑った






そう、この男の子は無表情





いつもなら変な妄想するはずの私は





暫し、不自然なほどまでに無表情なこの男の子に見とれていた
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