第6章 後同行願います…
「赤司くんって、なんか部内のリーダーって感じがするよ」
赤司が、不思議そうにこちらを向いた
怒って……はないみたい
「どうしてそう思う?」
意外そうな赤司に、聞き返された
どうして
そう思った
今の今まで、私が邪魔をしているとも知らずに肩を押していた時でさえ、黙々と部活(なにしてるかはわからないけど)のことをしているのを見て
だからか?
いや、そうだとしたらなぜ私は赤司をそんな風に解釈したんだろう
別に、好きなことになら一生懸命になるのは当たり前だ
別に、人の上にたつような人間とも限らない
「うーん、なんでだろ?」
正直、わからない
そう、私は赤司がわからない
というより知らない