第4章 変態少女の生息
「変態女?」
怪訝そうに眉をしかめるオレを、更に困ったように見つめる永井
「あぁ、私のクラスの…………卯月彩空なんだが」
卯月彩空、か
いや、本当に変態女がいるとは思わなかったな………
しかも先生公認なのか
「とりあえず、これを見てくれればわかる」
と、持っていたファイルをオレに手渡した
中には先週のテスト………
「…………ブッ」
「おい、笑い事じゃないんだ」
いや、あり得ないだろう………
数学以外1だとは………
しかも数学は0だと………??
「100点テストだ………こんな数字見たこといるか?」
「いえ、珍百景ものですね」
は、こんなバカが存在していたなんてな…………←
「それで、お前にコイツを教育してもらいたい」
「断ります」
呆れに身を染められながら、テストを永井に返し、スッパリ言い切る
「なぜだ?」
「オレが青峰に手を施したのは、部活動に支障が出るからです
それに、これほどのアホを教えるには他に先生がいるんじゃないですか?」
そんな、面倒くさくてオレにメリットのない話に乗るわけがないだろう………