第2章 完璧
「卯月さん…………いや、彩空
お前はさっき、オレのことをかわいいって言ったよね?」
「ふ……ふぁい!」
あまりの気迫に怖じ気づく
M→S??????
「オレにかわいい、なんていう女子はじめてだよ」
そして、妖艶に微笑む赤司くんは、私が一度触れたいと妄想した綺麗な親指で
私の唇に触れた
「っ!」
「そんなこと、いつまで思っていられるだろうね?」
はい?
それはどういうことだろうか?
状況が、さらに理解できなくなってきたぞ?
「赤司くん、あのー………」
「黙って」
私が口を開いたと同時に
突然、私の唇を撫でていた彼の親指が
私の口内に攻め混んできた