第2章 完璧
「あ……あの、こんな端くれの為に時間割いていただいちゃって
申し訳ないんで………あの、えっとー」
「卯月さん、どうして敬語なんだ?
同い年だろう?」
「へ、へぇー同い年………
同い年?!?!」
嘘だろ? 冗談キツいよ………
「ふふ、どうやら状況が把握できてないみたいだね
先生から何も聞いてないの?」
「ちょっと待て!」
赤い人の言葉を遮って、カバンからメガネケース出してメガネをかけた
「っ…………」
「改めまして、赤司征十郎です」
くっきりとした世界で赤い人、赤司征十郎を見た
同い年とは思えないくらい、大人っぽいけど
「か………か……」
同い年なのに、私はなんでこの人のことを知らなかったんだろうか
こんなに………こんなに………
(かわいいー……)←
かわいい男の子がいたなんて!