第3章 不純異性交遊?いやいや中身大人ですから
過去に戻り1日過ごして気になった点をいくつか挙げよう。
まず、家の居心地が悪い。
兄弟全員仲がピリピリしてるし、末っ子はそのせいで異常なまでに僕にべったり。鬱陶しいことこの上ない。
しかもほとんどの奴が今、というか未来とキャラ違くて接し方が分からない。兎にも角にも疲労困憊。
ああそうだ、そしてもうひとつは高校生の僕は声が高かったいう事。
普通に会話したらクラスメイトに第2の声変わりかなんてからかわれた。そういえばこの時期の僕って「ハキハキと話すと優等生っぽい」を履き違えていて、その結果、声のトーンがとんでもなかった気がする。
まぁ、学生時代なんて思い返せばみんなこんなものなのかもしれない。恥ずかしくて死にたくなるエピソードの詰め合わせが思春期なのかもしれない。
しっかしまぁ、数年しか経ってないのに覚えてないもんなんだなぁ。記憶ってそんなもんなのかな。
なんて今日の出来事を振り返っていたら、暗い部屋、起きているのは自分だけだと気づいた。
コイツらのいびきうるさいな。なんてったって野郎5人分だもんな。
いいよなぁ、呑気に寝ちゃってさ。こっちの身にもなってみろよ。