第3章 不純異性交遊?いやいや中身大人ですから
「チョロ松にいちゃぁぁぁん!!」
案ずるな弟よ。何故ならここは夢の中。でも痛すぎないか?死ぬんじゃないこれ?夢の中だけど。
「さっきからなにやってんだよチョロ松にいちゃん!頭おかしいよ!」
「いいんだよこれは夢だかんんんっ!!」
言い終わらないうちに顎に打撃。さっきの一撃含め、攻撃していたのはトト子ちゃんの取り巻きにいたスケバンドブスのヨーヨーだった。
「おまんら、断罪ぜよ!」
「えっボクも!?痛っ痛い!」
「ひどいじゃないチョロ松くん!」
顔を真っ赤にしてトト子ちゃんがスカートを押さえている。ああ、ドブスより君に殴られたかったなぁ。
でもそっか、この時のトト子ちゃんっておしとやかで謙虚で、絵に描いたようなヒロインだったっけ。暴力なんてもってのほか。
うわ、血で視界が暗くなってきた。と同時に頭もボーッとしてくる。
トド松の悲鳴が頭に響く。どうやら僕の巻き添えを喰らって共犯者と思われているらしい。
このまま気を失って眠りから目覚めるのか…。
まだ太ももしか見れてないのに。
「きもちわるーい」
「サイッテー」
ううぅ、女子達が僕を蔑む言葉が飛んでくる。
っつかおかしくない?明晰夢なら思い描いてる内容が夢になるんじゃないの?僕はこんな性癖ないはず。悪夢にでもなってるのか?