第2章 淫猥な目覚め/朱桜司R18※※
体を裂かれるような痛みにあんずは顔を歪ませるが、それでも彼ともっと深く繋がりたいと、無意識に腰が浮いてしまう。
司はあんずの頬や額、唇の口付けをしながら、ゆっくりと熱情を奥深く挿し入れていく。
「いたっ……あっ……」
司の昂りによって中が押し拡げられ、あんずは息を詰める。
そして、ゆるやかに引き抜かれ、あんずはふっと息を吐きだそうとした瞬間、再び奥まで貫かれた。
「お姉様、relaxして下さい。決して、お姉様に痛い思いをさせたいわけじゃないのです」
司はあんずの頭を撫でると、再びじっくりと引き抜き、今度は浅くゆるゆると抽送を繰り返した。
最初は痛みしか感じない行為も、次第に別の感覚に塗り替えられ始めた。
「あ……っ、んう……ふ」
わずかに色めいた声を司は聞き逃さなかった。
あんずの耳元に口付けると、それを合図にするかのように、少しずつ腰の動きを速めていった。
「……ん」
気付けば痛みは忘れ去られていき、無意識にあんずの腰が揺れる。
奥まで司の熱情に満たされ、容赦なく愉悦を引き出されるように突き上げられいく。
体の奥から湧き起こる悦楽がうねり、全身を駆け巡っていく。
司もあんずも、互いに感じる快感を追うように夢中になって肌を重ねるたび、より深く結び付いていくような気がした。
「ふっ……あっ、ん、あぁっ」
「…………っ」
司は吐息を漏らすように呻くと、あんずの奥まで何度も想いを刻むように腰を打ち付ける。
何度も、何度も好きだと言うように。