第1章 はじめまして!
「あ、あった!1年A組。」
教室を探すのに結構時間が掛かった。
雄英広すぎでしょ。
かなり大きめのドアを開けて「おはようございまーす!」っとかなり大きめで言ってみる。っと
「おっ」
「あっ!」
さっきの紅白くんがいた。
「同じクラスだったんだ!しかもお隣!あ、さっきは運んでくれてありがとう!」
重かっただろうに。
「おう、もう大丈夫なのか?」
まだ心配してくれてるんだ、優しい。
「うん、もう平気だよ!さっきは酔っちゃって倒れたのはっ.....」
「どうした?」
私が倒れたのって、紅白くんが抱き締めたから.....
そわっと顔が赤く染まっていくのがわかる。
ぞうだ、私結構なイケメンに抱き締められたんだ。
「大丈夫か?顔赤いぞ」
知りたくないけど知ってるよ!!!
「大丈夫.....です。」
私は机に伏せて赤い顔を隠す。
そのまま寝てしまったようで、しばらくして起こされた。
「起きてください。先生が来ましたわ。」
女の子の声だ。
「んぅ~、だれぇ」
「私は八百万 百ですわ。ぜひ百と呼んでください。」
すごいプリプリしてる。かわいい。
「百ちゃん、よろしくね!私は炎赤と書いてモカ、炎赤 だよ。私もって読んで!」
「珍しい名字ですね。さん、よろしくお願いします。」
百ちゃんも十分珍しい名字だけどなぁ。
そう言えば先生来たんだっけ。っと思い前を向くと
「わお、なんか清潔感がないね。」
「もっとオブラートに包め。」
今度は右隣から声がした。紅白くんだ。
「ボキャブラリーが少ないの。許して。」
っと言うと彼は「おう。」っと一言だけ。
無口なのね。
もう電車内の事は忘れよう。っと思いながら先生の話を聞く。
「今日からお前らの担任の相澤だ。
早速だがこれに着替えて運動場βに来てくれ。」
これというのは入学前購入した体操服。
何するんだろ。入学式は?ダイダンスとかもしないの?
「さん行きましょう。」
とりあえず行ってみようか。
「うん。」