第1章 はじめまして!
【第2種目】 握力
これは私の個性じゃさすがにどうにもできない。
「炎赤、右32.1kg。左31.8kg。」
ザ普通。
「炎赤さん.....だっけ?すごいね!左右どっちも変わらへんの!」
少し関西弁混じりの茶髪ボブの子が話しかけて来た。
この子は確か.....
「麗日さんだよね?」
50m走で浮いてた子。それ走ってないじゃんって思ったから記憶に濃い。
「うん、うち麗日お茶子!」
よろしく~!と元気いっぱいの笑顔を向けてきた。可愛い。
「私炎赤。よろしく、お茶子ちゃん!」
何か入学初日っぽい。と思いながら握手をする。
「ちゃん凄いね!個性もカッコいいし、握手も左右ほぼ同じやし!うちなんて右と左の差激しすぎるわ」
と彼女は笑いながらしゃべる。
私は誉められて少し頬が赤く染まる。
「そこまで珍しい個性じゃないし、握手はただ単に両利きなだけだよ。」
両利き!すごいやん!とお茶子ちゃんは大きくリアクションを取る。
関西人でみんなのこんな感じなの?
っと言う疑問を抱きながら第3種目へと進む。
【第3種目】 立ち幅跳び
立ち幅跳びか。これは50m走の時みたいにすればいいかな!
百ちゃんやお茶子ちゃん、他の女子とも喋っていると私の番が来た。
50m走の時より少し斜めしたに手を向けて体を飛ばす。
「たっかぁ」
思ったよりは高くとんだ。
「炎赤、326m」
なかなか飛んだのでは!
自分ではいい方だと感じた。
【第4種目】 反復横跳び
「うわっはー」
「さん?どうしたのです?」
私のしかめた顔を見て百ちゃんが反応した。
「私反復横跳びめちゃくちゃ苦手なの。」
中学の時も記録25回とかなかなかひどい結果を叩き出していた。
「さんの個性ですと.....」
百ちゃんが色々対策を教えてくれた。頭いい~!
「ありがと百ちゃん!これ試してみるよ!」
はい!お役に立てて光栄ですわ!っとプリプリ百ちゃん。可愛い。
結果は58回。苦手な割にはなかなかの結果なのでは!
「百ちゃんありがとう!助かったよ!」
プリプリ百ちゃん可愛い。
最後は本命の
【第5種目】 ボール投げ