第1章 はじめまして!
「あれ?ここどこ?」
私は知らない場所にいた。
「やっと起きたかい。入学初日にここにくるもんはなかなかだねぇ。」
ちっちゃいおばあちゃん.....
「おばあちゃん、ここはどこ?」
とりあえずおばあちゃんに聞いてみる。
「ここは雄英高校の保健室さ。
あんた電車で倒れて男の子がここへおぶってきたんだよ。どして倒れたんだい?」
私倒れたんだ。
30分前
しばらく電車に乗ってると同じ制服の男の子が乗車してきた。
すごい髪色だな~
その彼はなんともおめでたい紅白カラーの髪色をしていた。
染めたのかな。先輩かな。
なんてしばらく考えていると、通勤ラッシュでだんだんと満員電車になってきた。
ヤバ、酔ってきた.....
気持ち悪さをなんとか耐えていると
「お前大丈夫か?顔色悪ィぞ?」
さっきの紅白くんが話しかけてきた。
心配してくれているらしい。
「大丈夫。多分.....」
絶対大丈夫っと言えない罪悪感に押され多分と付けてしまった。
彼は私の顔をのぞきこみ少し顔をしかめた。
私の顔そんなに不細工か。否定はしないが。
勝手に自虐してると
「随分顔色が青い、雄英の最寄り駅まであと1駅だからもう少し我慢してくれ。」
っと彼は私の背を抱き締めた。
はえ?抱き締めた?
「ちょちょちょ!!!」
恋愛経験が1度もない私には頭がパンクしそうなぐらい恥ずかしい。
「うるせぇ静かにしろ、周りに迷惑だ。」
むり、酔いよりキツい。
ありゃ、そっからの記憶がない。
ここで倒れたんだ。
おばあちゃんに倒れた経緯を話した。
「そうかい、これから毎日続くんだよ。何か対策を練って起きな。」
慣れるしかないかな~
「そう言えばおばあちゃんの名前は?」
「あたしはリカバリーガール。
起きたなら早く教室にいきな。」
「はーい、リカバリーガール。」っといい一礼をして保健室を出る。
あれ、助けてくれた人の名前聞くの忘れてた。