第1章 はじめまして!
「ふんふん~♪」
今日から私は高校生。
朝が弱くていつもは早く起きれないけど、特別な日はなぜか早く起きれる。何でだろ。
そんなことを考えて居るともう家を出る時間だ。
「お母さん、行ってくるね!」
くるっと玄関とは反対を向く。
「もう高校生なのね。」
「それ何回目?」っと少し笑いながら言う。
お母さんは私が合格したと聞いた時に泣いて喜んでくれた。
私のお母さんは昔ヒーローを目指して雄英高校に入学した。
が、2年生の時個性による大ケガをし、ヒーローという夢を諦める事になってしまったそうだ。
「自分のやりたいことしていいのよ?」
私はその話を聞いた時に「じゃあ私が“お母さんの変わり”にヒーローになってあげる!」って言い今までヒーローを目指してきた。
お母さんは私の夢を叶えて欲しいらしく、「“お母さんの変わり”はもういいのよ?」なんて言ってくるが、もう私の夢はヒーローなのだ。“お母さんの変わり”じゃなくても私の夢はヒーロー。
「大丈夫。ヒーロー、これが私のやりたいこと。
だから、後ずさりじゃなくて応援してよ。」
お母さんは少し黙って
「そうね。それがのやりたいことならお母さん応援する。頑張って。夢を叶えなさい。」
私はお母さんが前を向いてくれたことが嬉しかった。
「うん!ありがとうお母さん!
じゃあ、行ってくるね!」
「行ってらっしゃい、!」
お母さんに手を降りながら家を出て走る。
さぁ、青春の始まりだ。