第18章 安室の記憶
なんとも言えない空気が漂う中、3人は朝食を食べた。
朝食を食べ終えたは安室が車を用意するのを待って、安室と一緒に工藤邸を後にした。
安室「さん、話したいことがあるので少しドライブしませんか?」
「はい」
は笑顔で頷いた。
安室「赤井…いや、沖矢昴から色々聞きました。さんを守るつもりが巻き込んでしまってすみません」
「安室さんが呼びやすい方でいいですよ。あの件は安室さんのせいではありませんよ。私が昴さんを守りたくてしたことです。その時は昴さんの正体を知りませんでしたから」
はクスクス笑いながら言う。
安室「ジンは恐ろしい男です。気をつけて下さい。あの男の側にいるのはとても危険な事です。もう組織に関われない僕が何処まで出来るかわかりませんが、何かあったらすぐに知らせて下さい」
「昴さんにも同じ様な事を言われました。ジンの怖さはもう体感しました。でも守られるだけでは嫌なんです!大切な人のために何かしたいんです!安室さんも私にとって大切な人です。記憶が戻ったのが組織にバレたらジンは安室さんを狙うと思いますが、そんなこと私がさせません!私の大切な人は私が守ります!」
安室「さんは強いですね。さすが僕が惹かれた女性です。さんは僕が命をかけても守ります!」
「ありがとうございます。………あっ!」
が鞄の中を覗く。
安室「どうかしましたか?忘れ物ですか?戻りましょうか?」
「忘れ物ではないです。ジンとの連絡用にもらった携帯から着信が…。メールではなく電話みたいです」
安室「それはすぐに出た方がいいでしょうね」
安室の言葉を聞き、はジンからの電話に出た。